スポーツ教育の間違いを紐解いていこう。
Q・昔の指導者はよく水を飲んだらばてるから水を飲んだら駄目と?
A・身体の約60%は水です。こまめに水分補給することでいいパフォーマンスができる。運動で体温上昇し血液は酸素を必要とする筋肉のほうへより流れて、汗をかけば血液中の水分が減少し流れにくくなる。運動を続けるのは困難に。身体に負担がかかる。
Q・炭酸飲料を飲んだら骨が溶けるから駄目と?
A・都市伝説です(笑)糖分摂取が問題。炭酸飲料は、ジュワ~っとした泡が爽快感、疲れた時に飲むと生き返った感じがする。炭酸ガスは胃腸を刺激して消化促進する効果がある。新陳代謝促進、運動後に炭酸飲料を飲むと疲労回復にもよい。炭酸飲料が体に悪い大きな原因は、糖分摂取にあり、よい点も理解して利用するとよいと言われます。
Q・練習中や試合中に声が小さい!声を腹からだせと、怒鳴られませんでしたか?
A・声ばかりだしていると疲れるだけ。練習やゲームに集中できません。
Q・毎日の練習、長時間練習や休みなし、練習を休むと取り戻すのに3日かかると?
A・毎日の長時間練習では、体が壊れて当たり前です。体が捻じれて硬くなっている。ケガをしやすい体になっている。休みがないと体は回復していかない。休養こそ成長です。
Q・体罰が愛情、文句やイチャモン、後輩イジメ、シゴキなど?
A・指導者の体罰は暴力です。スポーツが逆に下手になる。ぐれてしまい道を外してしまう。後輩イジメやシゴキは、先輩のスポーツ推薦などもからんでくるので、潰しにかかる。
Q・型にはめる指導方法?
A・自分たちは「こうやってならった」と選手個人の体格、癖など度外視にして1つの型にはめてしまう。だからケガをするし、伸び悩みや成長が止まる。体の硬い人や柔らかい人では関節可動域、柔軟性が違う!同じ型には、はまらないのです。
Q・投球フォームが悪いからケガをすると?
A・体格や柔軟性、関節可動域のちがいで投球フォームは皆さん同じではない。体の構造上、肩は横についています。それを真上から投げるのは筋肉や関節に大きな負担がかかります。重い球をもって投げるので、どんなフォームでも使いすぎると壊れる。投げやすい、力を入れやすいポイントは人それぞれです。理にかなっているフォームとしてはスリークォーターもしくはサイド。
Q・何でも走り込みがたりないと?
A・走りこんでばかりいると、球技はうまくなりません。ゲームを中心とした練習です。
Q・一流選手の真似をすると怒られる!あれはプロだからできるプレーと?
A・あれはプロでさえやっている!なんですよ。皆さんが日頃、やったらいかんプレー。実はやったらいかんプレーじゃなくて、やれるように努力していくプレーだ。素晴らしい選手ほど頭の発想は柔軟でそれらのプレーをやれるように意識している。(笑)
Q・うまいプレーをすることで、お前は基本がなっていないと?
A・基本~基本ってスポーツに基本ってない。みんな違って当たり前です。関節可動域・動きが皆、違います。型にはめ込むからケガをする。パフォーマンスの低下、伸び悩みがでる。
Q・筋力が弱いからケガをすると?
A・トレーニングして筋力がない?筋肉が弱っているのではない。激しいスポーツは身体が捻じれて硬くなっています。体のバランスの悪さが原因です。だからケガをする。体のケアをすることが大切です。
Q・トップダウン おしつける指導方法?
A・それでは、選手の能力が消えてしまう。時代はボトムアップ!自分たちで考えて練習や戦略。選手自身が考え行動を起こすことでプレー一つひとつに大きな意味を持ち成長できます。もし失敗しても「なぜ?」や「どうしたら?」という次につながる言動が選手の中で自然と表れ、チームも活性化していきます。指導者は大きな方向性を示し、それに向かって自分たちで考え、やり遂げる経験を多くさせることで、素晴らしいチームができると思います。
Q・根性論や精神論、何でも気持ちの問題と?
A・能力のある子が、どれだけ消えたのか・・・根性論や精神論では技術は上達しない。科学的なコーチ論、指導者を充実させないと。旧態依然では伸びない。厳しい指導しても燃え尽き症候群になる。理想を押しつけない、好きなフォームでやらす。そうすることで成長を促す。
Q・ケガ=仮病と?
A・ケガをすると、学生時代はサボり(楽をしている)と先輩や指導者に見られる。悪い目で見られるのです。ケガを改善させるには時間がかかります。改善させる時間が足りないから、何度も何度も同じところを痛めるのです。
Q・越峡入学について 地区外だからいかせないと(入学させない)?
A・昔は県外や地区外の学校に進学することが批判されました。地区外だから?いかせない。先生と先生とのつながりもある。いい目ではみられなかった。環境が身を成長させます!これからの時代は、良い指導者を求めて、アンテナをはって、どんどん挑戦するべきだ。
Q・指導者は絶対と?
A・昔の指導者は間違っていました。当時の学生は「はい」としか言えなかった。間違った指導で、才能に溢れた子供たちの能力が消えた。
Q・イップスについて?
A・精神的な問題とされていますが・・・なぜ精神的に追い込まれるのか?指導者の言うこと、注意を聞かないと怒られる!それが、気持ち(精神的)に表れる。野球を例に挙げてみよう。フォームをやたらと指摘する。フォームを矯正すること、注意をすることで体が上手く機能しなくなる。あまりにも型にはめようとするから。頭や体が迷うのです。だからイップスになったり、ケガをしたり、パフォーマンスの低下。人それぞれ関節可動域、動きが違うのです。激しいスポーツは、体が捻じれて硬くなっています。それを解除することで、血液の流れが良くなり頭や体がスッキリする。そうすることでパフォーマンスUPやイップスも克服できるのでは。イップス、スポーツは環境を変えることも大切です。指導者との相性もあります。指導者と合わなければ、才能が消えてしまう。自分の意思、我を貫き通すことが大切だと思います。
Q・今しかできない?
A・後からでもできます。ケガをしている時は、しっかり治しましょう。治ってからしっかりトレーニングを積めばパフォーマンスUPする。子供の時だからできる、じゃなくて成長が止まってからでもパフォーマンスUPはいくらでもある。ケガを完治させないまま練習をするから、成長が止まるのです。練習のやりすぎやオーバーユースで、子供の成長がストップする。
悪しき慣例
指導者は絶対!生徒沈黙。いっぱい×2の世界ですから学生時代は。
戦後60~70年代の教育で、体罰をして強くなった。これは間違い!古い体質です。
体罰を経験した者が、体罰を再生産している。体罰、根性、精神論指導方法、絶対服従は、未だに残っている。能力のある子が、どれだけ消えたのか・・・
科学的なコーチ論、指導者を充実させないと。先生もスポーツ指導者(先生)には、何も言えない。勝利優先で体罰が容認されている。理屈に合わない体育会式。伝統、文化にこだわり昔の指導者が口をだしてくる 圧力。若い指導者も新しいことができない。
クラブ活動は前近代的な指導方法、厳しい苦しい練習をして試合に勝つクラブ活動。
練習方法が昔から変化していない。
いかに合理的にやるか。長時間練習、その時は良かったかもしれないが、その先がオーバーユースで伸びない。基本×2ってスポーツに基本ってない。皆違って当たり前。
型に、はめ込んでしまうからケガをしてしまう。ケガをしても隠してやらなければいけない。
能力がそこで消えてしまう。旧態依然では伸びない。
厳しい指導をしても、燃え尽き症候群になる。
理想を押しつけない、好きなフォームでやらす。
そうすることで成長を促せる。型にはめては、アスリートは育たない。
我を貫き通すこと、はたして何人の選手ができるのか?
指導者は選手を成長させるためにある。
古いスポーツ指導は変わらないといけない。